--ブリエンツ・ロトホルン鉄道(スイス）--

山岳観光の多いスイスには、登山鉄道がたくさんありますが、その中でも蒸気機関車（ＳＬ）を運転している路線はひとつだけです。そのために人気が高く、６月から１０月までの夏の期間だけの運転で、一時間に一本程度の運転ですから、混雑して乗車することはなかなかたいへんです。他にスイスではもう一箇所、廃線になった路線で夏の週末だけの運転路線もあります。 　このBrienzer Rotohorn Bahn（BRB）はブリエンツ湖（標高566ｍ）からロトホルンクルム（標高2244ｍ）までの7.6キロを50分ほどかけて走ります。時速8キロくらいですから、少し早足で歩くくらいの速度です。 　この鉄道は急勾配なので、ボイラーの水が水平になるように、機関車の釜の部分が前のめりになっています。

途中で水を補給する交換所があります。 この鉄道は大井川鉄道と姉妹提携をしています。 勾配が急なので、古い機関車は客車が１両、新しい機関車でも２両の客車しか牽引することができませんので、同時に３−４編成の続行運転をしますが、それでも多客時にはなかなかさばききれません。 客車の定員は１両で４０人程度しか乗れない小さな車両です。 2004 Masamichi Toya. All Rights Reserved .