--阿賀野川--

新潟県の北部に阿賀野川があります。福島県から源を発し、延長210キロで、新潟市で日本海に注ぎます。流域には阿賀野川ラインと呼ぶ凝灰岩と渓谷の絶景、和船の船下りなどもあり、麒麟山、咲花、角神等の温泉もあります。
1964年に阿賀野川水銀中毒事件(新潟水俣病)が発生しました。河口から60キロほどの上流にある、昭和電工鹿瀬(かのせ)工場の石灰石から化学肥料を製造するラインでのメチル水銀を含む排水が原因とさ れ、水俣に次ぐ公害事件として、歴史に残るものとなりました。
別原因とする会社側と患者側の裁判では、判決が確定したものの、国の水銀中毒の認定基準が変わったことで、認定患者が取り消されたことなど問題が長期化、1995年になって、やっと国との和解が成立しました。
かっては人口1万人もいた鹿瀬町は昭和電工の衰退とともに、人口は3分の1以下になっています。

 

阿賀野川/01 阿賀野川風景
阿賀野川/02 昭和電工の荒れ果てた工場建物
阿賀野川/03 鹿瀬ダム湖畔の記念館の変わった建物
阿賀野川/04

阿賀野川風景

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