--下北半島--

下北半島はまさかり形をしています。
東北本線の野辺地から分かれて、大湊まで行くJRの大湊線と、その終点手前の下北から大畑までの元のJR 大畑線が下北鉄道になったものがありましたが、赤字路線で、結局、この下北鉄道も廃止になってしまいました。
この写真を撮影したのは98年7月です。

 

下北半島/01 まさかりの左側突端の大間町大間崎です。
本州の最北端で、NHKの朝の連続ドラマでこの地は「マグロの一本釣り」などもすっかり有名になりましたが、対岸に北海道が見えています。大畑や大間の町中の電柱看板などはすべて、函館市内の看板です。
函館の商圏に組み込まれています。
質屋も医院もすべて看板は函館で、県庁所在地のの青森までは列車で3時間程かかりますが、函館はフェリーで1時間ちょっとで着くということです。北海道大間町という感じです。
下北半島/02  
下北半島/03 風間浦村の下風呂温泉は本州最北端の温泉場です。
山と海の間にあるイカの取れる漁港と温泉の小さな部落です。井上靖の「海峡」で有名な場所です。
この写真の左奥から前方に向かって、高架橋らしきものが見えますが、これは鉄道の延長工事で、戦後も昭和30年代くらいのかなりの時期 まで、工事が進められていた形跡があります。この周辺はトンネルも路盤もほとんど完成していて、後は線路を引くだけになっていました。
工事が新しいので、なぞの工事として知られ、今は工事の跡だけ残っています。それとも、海底トンネルでもかってはここが北海道へ渡る本命だったのでしょうか?それなら最近まで工事が続いていたのも納得できるのですが。
下北半島/04 廃線になった下北鉄道大畑駅、終点の駅です。98.7の写真です。
黒字化のために涙ぐましい努力を続けているのがわかります。
この線はJRから民営化されたものの、2001年3月に廃止になっています。
今はバスが走っています。
下北半島/05  
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