--青森県谷地温泉--

青森県の八甲田山中の小さな温泉です。400年の歴史を持っていますが、今は古牧温泉に経営が変わっています。
本来ですと、豪雪地帯の八甲田山中なので冬季閉鎖が普通なのです。99年から周辺道路が冬季開通したのと、古牧温泉の無料のシャトルバスが行くので知名度は上がっていますが、いまだに木造の2階建てのこの通りの建物です。
老朽化した建物に、10人も入ったら身動きできないような小さな浴槽、お湯はたいへん上等な軟らかい白濁した硫黄泉と透明な単純泉の2種類です。
近年、日経新聞の連載小説、瀬戸内寂聴の作品中で取りあげられ、夜になると動物の「テン」が見られる温泉として有名になっています。
寂聴はここに滞在し、源氏物語を執筆したそうです。 私が最初にここへ行ったのは昭和32年8月だと思いますが、当時は自炊で500円程度だったでしょうか。
今は一泊2食で7千円からです。
青森県谷地温泉/01

01年11月の雪のない谷地温泉の全景です。
右手前の建物が浴室です。宿泊棟は左と右の後ろ側の建物です。

青森県谷地温泉/02 豪雪の旅館前の道路です。
ここは約3メートルの雪ですが、ここから八甲田山にかけては5メートル以上もあるそうで 、酸ケ湯温泉までの道路は冬季閉鎖です。以下3枚は2003年2月撮影です 。
青森県谷地温泉/03 冬季の谷地温泉と無料のシャトルバス。
このバスは青森・三沢・八戸等の空港や駅から自社の十和田湖、谷地、古牧等の施設を結んで、無料で希望者には送迎と観光をかねて運行しています。朝9時前に古牧から出て、帰着は17時とたっぷり一日がかりです。
私の乗った日には7台が運転されていました。
青森県谷地温泉/04  
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