大分県にある耶馬溪は紅葉の名所として知られていますが、ここは特異な山容の岩山と川で代表される山紫水明の地としてだけでなく、禅海和尚が手で掘った「青の洞門」と五百羅漢で有名な「羅漢寺」があります。
今までは本耶馬溪町でしたが、2005年3月から中津市に編入され、中津市本耶馬溪町となりました。
禅海和尚が旅の途中で、ここを通りました。山国川の河畔は絶壁の道で鎖を伝って死者もでるような場所でした。難渋している人々を見て、ここの山にトンネルを掘り、道を作れば安全に通行できるようになると、手掘りで道を作ったとされています。
長さ342mのトンネルを、槌とノミだけで30年かかって1763年(宝暦13年)に完成しています。この物語は菊池寛の「恩讐のかなたに」として世に出て有名になりました。
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